甲子園「名投手」「名選手」百選 激闘の記憶と栄光の記録 Home
全国高校野球「都道府県別甲子園出場校」 激闘甲子園物語「名投手・名選手百選」 激闘甲子園物語「史上最強チームは?」 全国高校野球「名勝負&甲子園戦法」
全国高校野球「歴代優勝校」 世紀の逆転劇特集 甲子園出場校「通算勝星&勝率ランキング」 全国高校野球「甲子園出場校・校名の変遷」
全国高校野球「春夏決勝戦 全スコア」 激闘甲子園物語「激闘・延長戦」 甲子園出場監督「通算勝星ランキング」 高校野球クイズ[ザ・甲子園!]
都道府県「通算勝星&勝率ランキング」 激闘甲子園物語「初出場・初優勝」 全国高校野球史「第1回大会出場校は今」 高校野球博士度テスト[ザ・ルール!]
激闘甲子園物語「個人記録・チーム記録」 激闘甲子園物語「不運を絵に描いたようなチーム」 都道府県・出身校別「プロ野球選手リスト」 激闘高校野球連盟「バーチャル審判講習会」

前に戻る | 一覧を見る | 次に進む
33 夏の選手権 1失点V、36回1/3無失点 備 考
土屋 正勝

銚 子 商
(千 葉)
昭和49年夏の優勝投手。失点は初戦PL学園戦の1点だけ、決勝を含む4試合を無失点(2完封)の快投だった。また、48年夏の選手権では怪物・江川との延長12回激投を完封で制している。強打が自慢の"黒潮打線"にはひとつ年下の篠塚利夫(巨人)がいた。

甲子園デビューは大敗
昭和48年の選抜大会、同じ関東勢で、当時向かうところ敵なしだった怪物・江川(作新学院)が鮮烈の甲子園デビューを飾り、話題を一人占めしていた。同じ大会で、2年生の土屋も救援ではじめて甲子園のマウンドを踏んでいる。試合は先発の飯田が対戦相手の報徳学園(兵庫)に序盤でつかまり大量16点を奪われて大敗。まったく注目されることなく初戦で姿を消した。

怪物・江川と雨中の激投
同48年夏の1回戦、古市三礼(筑波大→岡山南監督)の岡山東商との延長12回激闘をサヨナラで制して、4安打完封1対0で初勝利を飾る。そして、迎えた2回戦が江川卓の作新学院だった。前年秋の関東大会で21奪三振・1安打完封されるなど、過去の4度の対戦は全敗である。とにかく先に点を与えたら、まず勝ち目がない。ひたすら土屋が作新打線を無得点に抑えて少ないチャンスをモノにするしか勝つ方法はなかった。試合はその通り、江川・土屋の投手戦で両軍がゼロ行進、0対0のまま互いに2試合連続の延長戦に突入(江川も初戦・柳川商戦で延長15回を投げていた)。試合途中から降り出した雨で江川が制球を乱しはじめ、12回裏に1死満塁という絶好のサヨナラ機が訪れた。長谷川が高めに外れた速球を選び、サヨナラ押し出し四球。5度目の正直でついに怪物・江川を破った。土屋は4安打12奪三振の2試合連続完封。

▼昭和48年選手権大会・2回戦 (作新)江川卓 (銚子)土屋正勝
作 新 学 院.000 000 000 000=0
__.000 000 000 001X=1

3回戦は、高松商(香川)に11安打を許しながら要所を締め4対3で競り勝ち、ベスト8進出を果たすが、準々決勝で植松精一(法大→阪神)、秋本昌宏(亜大)らの準優勝校・静岡に3対5で敗れている。

報徳学園の壁
翌49年春も三たび甲子園の土を踏む。1回戦は岡山東商と再戦、1安打完封の1対0で初戦を突破すると、2回戦は日大三(東京)に7対2で勝利してベスト8に進出。準々決勝の対戦相手は、甲子園デビュー戦で大敗を喫している報徳学園。雪辱を期しての先発マウンドだったが、7回に先制を許し1対2で惜敗。その後の報徳学園は、左の住谷正治・右の東芳久の両腕が活躍、さわやかイレブン・池田(徳島)を決勝で破って初優勝を果たしている。

▼昭和49年選抜大会・準々決勝 (報徳)住谷正治、東芳久 (銚子)土屋正勝
報 徳 学 園.000 000 200=2
__.000 000 100=1

4試合連続完封で全国制覇
4季連続での甲子園出場を果たした49年夏は、土屋にとって高校野球生活を締めくくる最後の大会である。関東では、横浜の永川英植、土浦日大の工藤一彦と関東三羽烏と称されていたが、永川には前年の選抜を制されて先を越されていた。
初戦(2回戦)、金森栄治(早大→プリンスホテル→西武→阪神→ヤクルト)のいたPL学園(大阪)を相手に5安打1失点の完投、5対1で快勝。3回戦も黒潮打線が好調で中京商(岐阜)を寄せつけず、3安打13奪三振の5対0完封。準々決勝でも篠塚と池永に本塁打が出るなど打線爆発、平安(京都)に土屋・筒井の継投で6対0完封勝ち(土屋は先発7回1/3無失点)。準決勝も前橋工(群馬)を圧倒、再び土屋・筒井の継投で6対0完封(土屋は先発7回無失点)して初の決勝進出を果たす。

▼昭和49年選手権大会・2回戦 (PL)柳敬二、鈴島忠 (銚子)土屋正勝
P L 学 園.000 010 000=1
__.020 001 02X=5

▼昭和49年選手権大会・3回戦 (銚子)土屋正勝 (中京)原田末記
銚子商 201 001 100=5
中京商 000 000 000=0

▼昭和49年選手権大会・準々決勝 (平安)山根一成、赤羽聖文 (銚子)土屋正勝、筒井精
_安 000 000 000=0
銚子商 010 120 11X=6

▼昭和49年選手権大会・準決勝 (前橋)向田佳元 (銚子)土屋正勝、筒井精
前橋工 000 000 000=0
銚子商 100 221 00X=6

迎えた決勝では、防府商(山口)の好投手・井神国彦に5回まで無安打に抑えられるが、6回二死から前嶋哲夫(慶大→明治生命)の中前打で先制すると連打で井神を攻略、代わった小田敦祥も打って一挙6点を奪って、投げては土屋が3安打シャットアウトで7対0と圧勝、全国制覇を達成した。土屋の失点は初戦のPL学園戦の5回に与えたわずか1点だけ。3回戦から決勝までの4試合36イニング1/3を無失点という快投だった。

▼昭和49年選手権大会・決勝 (防府)井神国彦、小田敦祥 (銚子)土屋正勝
防府商 000 000 000=0
銚子商 000 006 01X=7
※銚子商は初優勝。

甲子園での投手成績
大 会スコア対戦相手備 考
昭和48年春1回戦●00-16報 徳 学 園_飯田-土屋
昭和48年夏1回戦01-0岡 山 東 商_完封勝利(1):4安打7奪三振 (延長12回)
2回戦01-0作 新 学 院完封勝利(2):4安打12奪三振 (延長12回)
3回戦04-3__完投勝利:11安打4奪三振
準々決勝03-5___完投:8安打3奪三振
昭和49年春1回戦01-0岡 山 東 商完封勝利(3):1安打6奪三振
2回戦07-2__完投勝利:8安打10奪三振
準々決勝01-2報 徳 学 園完投:3安打7奪三振
昭和49年夏2回戦05-1P L 学 園_完投勝利:5安打7奪三振
3回戦05-0__完封勝利(4):3安打13奪三振
準々決勝06-0___土屋 (7回1/3無失点) -筒井 (完封リレー)
準決勝06-0__土屋 (7回無失点)-筒井 (完封リレー)
_07-0__完封勝利(5):3安打3奪三振 (全国制覇)
昭和48年春=1回戦
昭和48年夏=ベスト8
昭和49年春=ベスト8
昭和49年夏=優 勝
(4試合36イニング1/3無失点)

甲子園通算成績
 10勝2敗
 5完封
 選_抜2勝1敗
 選手権8勝1敗

中日→ロッテ
前に戻る | 一覧を見る | 次に進む
激闘の記憶と栄光の記録  Copyright © Y.Fujimura, All rights reserved.