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清原・桑田のPL学園が無敵を誇った頃、近年では松坂で横浜が連覇したとき、甲子園大会で「史上最強チームはどこか?」という話題がのぼりました。明治・大正生まれの諸先輩方は和歌山中学(現・桐蔭)が最強だと言うでしょう。昭和一桁の世代ならば中京商(現・中京大中京)、戦中・戦後派はやはり法政二作新学院浪華商(現・大体大浪商)といった名前を出すでしょう。昭和30年代生まれ以降の諸君は、箕島だ、池田だ、いやPL学園だと意見が分かれて話が尽きません。

私に言わせれば、それぞれの時代に高校野球の最強チームは現れるものであって、世代の異なるチームの戦力比較を論じることは無意味です。そこでこのコーナーでは、まず「最強チーム」の条件を決めて、その条件に合致するチームを、過去の出場校の中からピックアップしてみることにしました。間違いなく歴代の「最強チーム」を厳選しました。節目の最強対決などを参考に、この歴代最強チームの中からあなた自身の思いで史上最強チームを選考してみてください。

※2013年(平成25年) 1月31日最終更新:大阪桐蔭(平成24年春夏)を追加。

歴代最強チームの条件
圧倒的な強さで勝ち続けたチーム=甲子園で春夏連覇・夏春連覇を達成したチーム

優勝校にとって、各代表校がその打倒を目標に挑んでくる中での“連覇”は非常に難しい。攻守のバランスに優れた歴代の優勝校が2度目の頂点を目指したが、そのほとんどが夢破れている。春夏連覇、そして難度が高い夏春連覇を達成したチームは、文句なしで“歴代の最強チーム”に指名したい。平成22年春夏連覇の興南(沖縄)、平成24年春夏連覇の大阪桐蔭(大阪)が最強チームの仲間入り。過去の優勝チームの内、この偉業を成就したのは、わずか10校(11チーム)だけ。夏季のみ開催だった大正10〜11年を連覇した和歌山中は、無条件で初代の最強校である。

歴代最強チームの特例
条件つきの特例で最強校に追加=春センバツ連覇・夏選手権連覇を達成したチーム

同一大会の連続優勝そのものは偉業であることには違いはないが、正確には「勝ち続けた」わけではない。センバツ連覇の場合はその間の選手権、選手権連覇の場合はその間のセンバツでベスト4以上の成績を残していることを条件に最強チームとして追加したい。昭和6〜8年に選手権を3連覇した中京商は、7年春と8年春いずれもベスト4に進出しており、8連勝と7連勝を含む5季通算20勝2敗 (勝率.909)の成績は驚異的である。
※昭和58年夏〜60年夏のPL学園は連覇こそないが、優勝2回、準優勝2回、ベスト4が1回で10連勝を含む5季通算23勝3敗 (勝率.885)の成績は3連覇の中京商にも匹敵する。直接対決で最強チーム池田の夏春夏3連覇を阻止している点も考慮して、特例で歴代最強チームに加えたい。


甲子園・歴代最強チームの変遷
 歴代10校(述べ13チーム)の“最強チーム”を年表にして並べてみた。
 各校の棒グラフは大会成績の5段階表示(左図参照)。赤い棒グラフが歴代の“最強チーム”を示している。
 ※中京商から3チーム、PL学園から2チームが選抜されている。春夏連覇・夏春連覇・同一大会連覇をすべて成し遂げているのは中京商だけである。


歴代最強チームの戦績、主な選手や最強伝説
表中の
白抜きスコア
は“最強チーム”同士による、天下分けめの直接対決を示している。
昭和6年春の決勝で広島商が有終の美を飾り、敗れた中京商は次期・最強の座に君臨する。昭和58年夏の準決勝では、PL学園が3連覇目前の池田から最強の座を直接奪い取った。
表示の優勝校は春夏連覇達成。表示の優勝校は夏春連覇達成。表示の優勝校は同一大会連覇達成。

最強チーム 戦 績 主な選手 最強伝説
和 歌 山 中
(和歌山)


10


◯20−0 神戸一中
◯21−1 釜山商
◯18−2 豊国中
◯16−4 京都一商
8







北島好次
井口新次郎
甲子園の創世紀に“最強”だったのが和歌山中(現・桐蔭)だ。第1回大会から14回大会まで夏の選手権に14年連続出場、大正13年に始まるセンバツも第1回大会から11回大会まで11年連続出場という常連だが、その中でひときわ輝いたのが、好投手・北島好次と主砲・井口新次郎で連覇した大正10年、11年だ。

井口を中心とした強力打線は破壊力抜群で、特に10年の和歌山中の強さは語り草。和歌山県予選から海草中を32−0、和歌山工を39−0、紀和大会で郡山中を11−0で破って甲子園にコマを進めると、左の戦績の通り全試合16得点以上という大暴れで初優勝。用具もまだ粗悪で飛ばないボールを使用した投手優位の時代に本塁打3本を記録。打率.358は昭和25年夏の鳴門“渦潮”打線に破られるまで大会記録だった。総得点75得失点差68に至っては80年以上を経た現在でも破られていない。夏の選手権でこれに次ぐ記録が昭和11年の岐阜商の総得点=47、得失点差=43だから話にならない。

【参考資料】北島・井口らが去った翌12年も9−2金沢商、8−2広陵中、7−3松江中と勝ち上がり3年連続の決勝進出。決勝で甲陽中に敗れて甲子園の連勝は11でストップ。惜しくも史上初の3連覇を逃している。


11


◯08−0 早稲田実
◯04−1 立命館中
◯02−1 松本商
◯08−4 神戸商
広 島 商
(広 島)


5


◯14−4 浪華商
◯2x−1 小倉工
◯03−1 大連商
◯04−1 和歌山中
◯08−2 諏訪蚕糸

9






灰山元治
鶴岡一人
浜崎忠治
前年夏、生田規之を擁して全国制覇したとき野手だった灰山元治(元章)が投手で出場した昭和5年夏。好投手・納家米吉を打ち崩して浪華商を下し、小倉工にサヨナラ勝ち、名門・和歌山中に快勝、諏訪蚕糸との決勝は最終回に打線が爆発、6点を奪ってふたたび頂点に。夏を連覇した広商だが、春は2年連続1回戦負け。その春センバツを第一神港商が連覇したたため“最強”ではなかった。6年春、灰山がセンバツ史上初のノーヒットノーランで坂出商に快勝、正真正銘の最強を名乗るための闘いが始まる。景浦将の強豪・松山商を完封、八尾中との乱打戦を制して決勝進出。

▼最強チーム対決 (昭和6年春)
_昭和6年選抜大会(決勝)
___(広_島)
___(愛_知)

決勝の相手は宿敵・第一神港商を完封して勝ち上がってきた初出場の中京商。そう、同年夏から史上初の選手権3連覇を達成する吉田正男の中京商だ。4回に灰山・保田の連続適時打で吉田から2点を奪い、灰山が中京打線を翻弄、見事に完封して史上初の夏春連覇を達成。甲子園史上ほかに例のない3強による“最強対決”を制したのは広島商。灰山の甲子園通算成績は9勝1敗。

監督は名将・石本秀一だ。二振りの真剣の上を素足で歩かせる独特の精神鍛錬法「真剣刃渡り」など、今の教育の現場では決して考えられない指導法で選手たちを鍛えたという。このスパルタ指導によって石本秀一は大正13年夏の選手権で初優勝すると、昭和4年夏〜昭和5年夏の選手権を連覇。さらに翌6年春の選抜も制して史上初の夏春連覇を達成。まさに「広商野球」の礎を築いた名将だった。石本秀一はこの4回優勝の手腕を買われてのちにプロ野球・阪神監督に迎えられ、ダイナマイト打線で優勝2回を経験。広島カープの初代監督など6球団を指揮している。

石本秀一の一番弟子といえば鶴岡一人だ。広商ではこの昭和6年春の選抜優勝時に遊撃手として活躍。法大からプロ入り。南海監督でリーグ優勝11回、日本一2回、プロ野球史上最多の通算1773勝の大記録を残した名将だった。


6



◯04−0 坂出商
◯03−0 松山商
◯10−8 八尾中
◯
02−0 中京商_
中 京 商
(愛 知)


6


◯04−3 早稲田実
◯19−1 秋田中
◯05−3 広陵中
◯03−1 松山商
◯04−0 嘉義農林
8



7




14


・選


3

吉田正男
桜井寅二
杉浦 清
野口 明
村上重夫
芳賀直一
鬼頭数雄
昭和6年、7年、8年と中京商(現・中京大中京)を一人で夏の選手権3連覇に導いたのが吉田正男だ。3連覇は高校野球史上唯一の大記録。センバツは前述した6年・広島商との世紀の対決で準優勝したのが最高だが、3連覇中のセンバツでも7年、8年とベスト4まで進んでいる。春夏6季連続出場での通算成績23勝3敗は堂々の甲子園の最多勝記録。3連覇中の“最強チーム”時に限ると20勝2敗で勝率.909という驚異的な強さだ。

その間には名勝負があった。春を制して連覇を狙っていた松山商景浦将との7年夏の決勝戦は、吉田にとっては7年春・センバツ準決勝の雪辱戦。延長戦の末2対3で惜敗、甲子園2敗目を喫した因縁の相手である。決戦はふたたび延長戦に突入、景浦が打球を足に受けて降板するハプニングで、11回に中京商がサヨナラ勝ち、選手権2連覇を達成している。

名勝負といえば、8年夏の準々決勝だ。“甲子園の女神”は史上初の3連覇をより劇的に演出するための刺客を差し向けた。のちの初代・ミスタータイガース「猛虎」藤村富美男だ。大正中(呉港中)のエース兼主砲・藤村は翌9年夏、川上哲治の熊本工を完封して全国制覇しているが、世紀の剛球投手・楠本保(明石中)、日本球界が生んだ天才投手・沢村栄治(京都商)ともマウンドで激闘を見せてきた名勝負請負人だ。「甲子園のために生まれてきた」といわれる男を前にしても、吉田は冷静沈着だった。結果は吉田が見事に大正中を完封、2対0で中京商が勝ち準決勝進出。

藤村・大正中を退けたその翌日の準決勝が、球史の頂点を極めた明石中・中田武雄との延長25回、4時間55分の死闘だ。実はこの試合も、吉田にとっては8年春・センバツ準決勝の雪辱戦だった。楠本保に屈辱の3安打完封負け、吉田の押し出し死球による1失点で甲子園3敗目を喫していた。吉田は史上最長イニングの25回を一人で投げ抜き、336球、被安打8、19奪三振の完封、そして中京商は25回ウラ無死満塁から1番大野木のボテボテの二塁ゴロでサヨナラ勝ちし、0対0の激闘に終止符を打った。この試合に登板回避した明石中の主砲でエースの楠本保を9打席ノーヒットに封じ込み、しっかり前回センバツの“お返し”を果たしている。翌日の決勝、平安中を相手に吉田が1失点完投、初回の2点を守り切り選手権3連覇を達成。


7




◯03−1 平安中
◯3x−2 坂出商
(延長10回)
◯08−0 八尾中
●02−3 松山商
(延長10回)


7


◯05−0 高崎商
◯07−2 長野商
◯04−0 熊本工
◯4x−3 松山商
(延長11回)


8




◯03−0 島田商
◯1x−0 興国商
◯03−1 享栄商
●00−1 明石中


8


◯11−0 善隣商
◯03−2 浪華商
◯02−0 大正中
◯1x−0 明石中
(延長25回)
◯02−1 平安中
中 京 商
(愛 知)


12


◯12−1 竜山中
◯2x−1 慶応商工
(延長11回)
◯09−0 長野商
◯03−1 海草中
◯03−1 熊本工
9






野口二郎
石井 豊
原田徳光
宗宮房之助
中京商の第2期黄金時代といえば野口二郎だ。その投球術は3連覇男・吉田正男を凌ぐと評され、投げるサイボーグとも称された。甲子園で投げた13試合のうち、12試合が1失点以内(7試合が完封勝利)。唯一の2失点を献上して最初で最後の黒星を喫したのが、昭和12年春センバツの決勝(浪華商戦)だが、相手投手はのちにプロ野球の東京セネターズで野口とチームメートになる村松長太郎だ。12年夏以降の野口・中京商の最強伝説で、接戦といえば慶応商工の白木義一郎との投手戦を制して延長11回サヨナラ勝ちした試合くらい。準決勝で海草中嶋清一、決勝で熊本工川上哲治に投げ勝ち、あっさり最初の優勝。

さらに翌13年春が圧巻。防府商、海草中、和歌山海南中、東邦商を4連続完封という離れ業で完全優勝、夏春連覇を達成した。嶋清一の海草中との再対決となった準々決勝は絶好調でノーヒットノーランを記録。12年春(準優勝)を含めた3季の野口の甲子園通算成績は12勝1敗。


13


◯05−0 防府商
◯04−0 海草中
◯02−0 海南中
◯01−0 東邦商
法 政 二
(神奈川)


35


◯14−3 御所工
◯04−0 浪商
◯08−0 早稲田実
◯06−0 鹿島
◯03−0 静岡
9






柴田 勲
高井準一
是久幸彦
幕田正力
的場祐剛
幡野和男
村上雅則
五明公男
戦後の優勝校の中で最初に“戦後最強”と呼ばれたチームが昭和35年から夏春連覇を達成した法政二だ。1番的場から幕田、高井、幡野、柴田と続く強力打線でまず夏の全国制覇へ。初戦の御所工に全員安打の猛攻で大勝すると、柴田が残り4試合をすべて完封しての圧勝だった。2年生中心の最強軍団は、3年春センバツに向けて控え投手に村上を加え、打線も1番幕田から五明、的場、是久、柴田とさらにパワーアップする。昭和36年のセンバツ準々決勝、前回夏に続く再戦で事実上の決勝戦とされた怪童・尾崎行雄浪商との対決を3対1で制した。平安に大勝して迎えた決勝では柴田が高松商を完封、夏春連覇を実現する。

法政二は36年夏も圧倒的な強さで勝ち上がったが、準決勝で打倒法政二に燃える尾崎行雄の浪商との3度目の因縁対決で延長11回ついに力尽きて初黒星を喫し、史上初の3季連続優勝は夢と消えた。甲子園の連勝は12でストップ。柴田の甲子園通算成績は12勝1敗。


36


◯04−1 北海
◯03−1 浪商
◯10−0 平安
◯04−0 高松商
作 新 学 院
(栃 木)


37


◯05−2 久賀
△00−0 八幡商
(延長18回)
◯02−0 八幡商
◯03−2 松山商
(延長16回)
◯01−0 日大三
9






八木沢荘六
中野孝征
島野育夫
高山忠克
加藤 斌
作新学院は、昭和33年夏に初出場して間もない37年に八木沢荘六を擁して史上初の“春夏連覇”を達成。春の準々決勝は、八木沢と八幡商の駒井の投手戦が0−0で選抜唯一の延長18回引分となるが、翌日の再試合に熊倉−八木沢の継投で完封勝ち。準決勝の松山商戦も2−2のまま延長16回まで闘うが、相手の失策で辛勝。日大三との決勝では、八木沢が7安打を許しながら要所を締めて完封、初優勝して“傷だらけの栄光”といわれた。この大会で中野孝征選手が9打席連続出塁の大会新(当時)を記録している。

連覇を狙う夏は、栃木県予選を勝ち甲子園入りするも、八木沢が赤痢の疑いで入院、出場停止を宣告されてしまう。大会直前でエース不在となった作新は、抑え投手の加藤斌を先発に起用。初戦の気仙沼相手に苦むが、延長11回の末サヨナラ勝ちすると、息を吹き返してふたたび快進撃。準々決勝の県岐阜商には、中野選手の5打数連続安打などで圧勝。加藤が準決勝の中京商、決勝の久留米商を連続完封し春夏連覇を達成。大エースを欠きながらつかんだ栄光により作新学院本来のチーム力が高く評価された。


37


◯02−1 気仙沼
(延長11回)
◯07−0 慶応
◯09−2 県岐阜商
◯02−0 中京商
◯01−0 久留米商
中 京 商
(愛 知)


41


◯05−2 PL学園
◯06−5 高鍋
◯11−2 米子東
◯5x−4 宇部商
(延長15回)
◯01−0 土佐
10






加藤英夫
矢沢 正
伊熊博一
平林二郎
昭和41年、史上2校目の春夏連覇を達成したときの中京商。エースは加藤英夫だ。戦前の吉田正男の夏3連覇、野口二郎の夏春連覇と並ぶ、中京商・黄金伝説。甲子園史上“夏春”と“春夏”の両方で連覇を成し遂げたのは中京商だけ。春夏通算10回の優勝も史上1位だ(2位はPL学園、松山商、広島商の7回)。

41年春の準決勝、初出場の宇部商を相手に加藤は立ち上がりのスキを突かれ、3番の玉国光男(のち宇部商監督)に先制打を許した上に自らの暴投も絡んで、初回に3点を失う苦しい展開。宇部商・三原投手を打ち5回に同点とした後、互いに譲らず延長戦に突入。14回に1点ずつを取り合った後の15回、川口のサヨナラ犠飛で選抜大会史上最長の4時間35分のゲームを制した。決勝は加藤が“純白の全力疾走”土佐を零封、7年ぶりの春優勝を飾る。

夏は接戦の連続で、前年春優勝の岡山東商に5対4、準決勝の報徳学園に2対1で辛勝。決勝の松山商戦は加藤が好投、3対1で勝利した。12年ぶり6度目の夏の選手権優勝で作新学院に続く史上2校目の春夏連覇を達成。加藤の甲子園通算成績は10勝0敗。


41


◯02−0 秋田
◯05−4 岡山東商
◯04−2 桐生
◯02−1 報徳学園
◯03−1 松山商
箕   島
(和歌山)


54


◯10−4 下関商
◯05−1 倉吉北
◯4x−3 PL学園
(延長15回)
◯08−7 浪商
9






石井 毅
嶋田宗彦
上野敬三
北野敏史
上野山善久
榎本真治
浦野泰之
宮本貴美久
森川康弘
久保元司
昭和50年代前半に“最強”の名を欲しいままにしたのが、和歌山の名将・尾藤監督率いる箕島だ。地元選手しか入学しない県立校が、プロ予備軍といわれる甲子園の強豪校を相手に快進撃。

54年春、準々決勝の倉吉北戦は10犠打で快勝、準決勝のPL学園戦は9回2死から追いつき10回にサヨナラ勝ち、決勝は牛島香川浪商との壮絶なシーソーゲームを8対7で制して優勝。この決勝で4番の北野敏史がセンバツ史上初のサイクルヒットを記録している。

続く54年夏、3回戦の星稜・堅田と箕島・石井の激闘は球史に残る名勝負だ。延長に入って2度も勝ち越しを許しながらいずれも本塁打で追いつき、引分寸前の延長18回、上野が左前タイムリーを放ってサヨナラ勝ち。準決勝はジャンボ宮城の横浜商に1点差勝ち、決勝・池田戦はリードされて迎えた終盤8回ウラに池田・橋川正人投手を打ち崩して逆転、春夏連覇を達成した。エース石井毅の甲子園通算14勝(1敗)は、のちにPL学園・桑田(20勝)に破られるまで戦後の最多勝記録。


54


◯07−3 札幌商
◯4x−3 星稜
(延長18回)
◯04−1 城西
◯03−2 横浜商
◯04−3 池田
池   田
(徳 島)


57


◯05−2 静岡
◯04−3 日大二
◯05−3 都城
◯14−2 早稲田実
◯04−3 東洋大姫路
◯12−2 広島商
11






畠山 準
水野雄仁
江上光治
山下和男
宮本修二
窪  靖
木下公司
山口博史
多田慎二
井上知己
高橋勝也
金山光男
箕島や広島商のバントを多用した伝統的な甲子園戦法に反旗を翻したのが、攻めダルマ蔦監督率いる池田。四国の中央に位置する山間の小さな町の県立校が注目されたのは、昭和49年選抜準Vの“さわやかイレブン”。

54年夏、試合巧者の箕島に惜敗し再び準優勝に終わるが、徹底した打撃のパワーアップが金属バット導入で一挙に花開く。57年夏、3番江上、4番エース畠山、5番水野の中軸が猛打炸裂、準々決勝で早稲田実の荒木大輔を木っ端微塵に粉砕。甲子園野球の象徴ともいうべき伝統の“広商野球”で勝ち上がってきた広島商との決勝・新旧対決は、下位打者でもバットを長く持って強振する池田野球が圧勝。

翌58年春は卒業の畠山準に代わって水野雄仁が4番エースで大活躍。準決勝、同じ四国勢の明徳には2対1の接戦となるが、ほかは大差の圧勝。決勝の横浜商も水野が完封して総得点34、失点2の最強軍団は夏春連覇を達成。史上初の3季連覇は惜しくもKKコンビのPL学園に阻まれるが、池田野球がしばらく甲子園をリード、パワー野球の時代へ導いた。


58


◯11−0 帝京
◯10−1 岐阜一
◯08−0 大社
◯02−1 明徳
◯03−0 横浜商
P L 学 園
(大 阪)


58


◯06−2 所沢商
◯07−0 中津工
◯06−2 東海大一
◯10−9 高知商
◯
07−0 池田_
◯03−0 横浜商
10




16

1






23
桑田真澄
清原和博
加藤正樹
岩田徹
内匠政博
今久留主成幸
松山秀明
旗手浩二
鈴木英之
北口正光
鈴木美之
昭和58年夏、パワー野球で甲子園戦法を変えた池田の快進撃をストップさせたのはPL学園だ。全国から選手を集める屈指の“エリート軍団”において1年生から4番を打ち実質のエースとして働く清原和博桑田真澄の実力はやはり超高校級だった。準々決勝の高知商戦は10対9の辛勝だったが、金属バット時代の“最強対決”となった池田戦では水野雄仁を打ち砕き、一方的に攻めて7対0と快勝。

▼最強チーム対決 (昭和58年夏)
_昭和58年選手権大会(準決勝)
____(徳_島)
_P L 学 園(大_阪)

決勝では清原の本塁打などで好投手・三浦将明を攻略、春準Vの横浜商も下して優勝。以後、全国の出場校から目標とされ常に注目される中で、PL学園は5季に渡って優勝2回、準優勝2回、ベスト4が1回の驚異的な好成績を残し、清原は甲子園最多の13本塁打、桑田は戦後最多の通算20勝(3敗)という金字塔を打ち立てた。

59年春、名実ともにエースとなった桑田が準々決勝の拓大紅陵、準決勝の都城を連続完封してふたたび決勝に進出。しかし初出場の岩倉山口重幸に1安打完封され初黒星を喫し、準優勝に終わる。56年、57年の春連覇から続いたPL学園の甲子園連勝記録も20でストップした。59年夏は、準決勝の金足農に苦戦したものの、打者・桑田のバットが火を噴き、左翼スタンド上段に舞い落ちる特大の逆転2ランで決勝進出を決めた。木内監督率いる取手二との決勝、粘って9回に追いつくが、延長10回に桑田が決勝3ランを浴びて敗れ、準優勝。KKコンビ最後の年、60年春の選抜も順調に勝ち進むが、迎えた準決勝で、初出場の伊野商(高知)・渡辺智男に苦しめられる。清原が3三振と完璧に封じられ、1対3で完敗。はじめて決勝進出を阻まれベスト4止まり。

3年間の集大成、最後の甲子園となる60年夏、メンバーは1番センター内匠政博(近鉄)、3番セカンド松山秀明(オリックス)、4番ファースト清原で、桑田はピッチングに専念すべく8番に入り、内野の控えに今久留主成幸(横浜)という、とても単独チームとは思えない豪華布陣だった。初戦の東海大山形には大会最多の32安打、大会最多の29得点を上げて圧勝。毎回得点も史上初という記録ラッシュだった。3回戦の津久見を完封3対0、準々決勝は高知商に6対3、準決勝の甲西戦も猛打炸裂、15対2で圧勝。決勝戦の相手は藤井進のいる宇部商。藤井は清原に負けず3試合連続本塁打を放ち、個人最多14打点を記録していた(この大会、清原は3試合連続5本塁打を記録)。2回、桑田が宇部商に犠飛で先制を許すが、4回に清原が左翼に同点アーチ。5回に内匠のタイムリーで逆転するが、6回に宇部商・藤井のタイムリー三塁打と犠飛で2対3、ふたたび逆転される。その裏、清原がこの日2本目となる同点アーチを放ち、3対3で迎えた9回裏、2死二塁から松山が右中間に劇的なサヨナラヒット。KKコンビのPL学園は2度目の全国制覇を達成。


59



◯18−7 砂川北
◯10−1 京都西
◯06−0 拓大紅陵
◯1x−0 都城
●00−1 岩倉


59



◯14−1 享栄
◯09−1 明石
◯09−1 都城
◯02−1 松山商
◯03−2 金足農
●04−8 取手二
(延長10回)


60




◯11−1 浜松商
◯06−2 宇部商
◯07−0 天理
●01−3 伊野商


60


◯29−7 東海大山形
◯03−0 津久見
◯06−3 高知商
◯15−2 甲西
◯4x−3 宇部商
P L 学 園
(大 阪)


62


◯03−1 西日本短大付
◯08−0 広島商
◯3x−2 帝京
(延長11回)
◯08−5 東海大甲府
(延長14回)
◯07−1 関東一
11






野村弘樹
橋本 清
片岡篤史
立浪和義
宮本慎也
深瀬 猛
岩崎充宏
吉本 守
伊藤敬司
桑田 泉
先発・野村弘樹で、中継ぎ・抑えに橋本清、岩崎充宏という高校野球では珍しい継投で史上4校目となる春夏連覇を達成したPL学園。最強KKコンビの2年後輩たちの世代で、野手組は片岡篤史(阪神)、立浪和義(中日)、宮本慎也(ヤクルト)と豪華メンバーが揃ったが、甲子園最多58勝の名将・中村順司監督の位置づけは、守りを軸としたニューPLとしての再出発だった。

62年春の準々決勝、芝草の帝京と白熱の延長戦の末、野村−橋本−岩崎の継投が功を奏して3対2のサヨナラ勝ち。準決勝の東海大甲府戦も、ふたたび三投手の継投で延長14回の激闘を制した。決勝の相手は、前日の準決勝で池田のセンバツ連覇を阻止した関東の雄、平子・三輪の大型バッテリーを擁する関東一だったが、PL学園は7回にこのバッテリーの意表を突く4番・深瀬、5番・橋本の連続スクイズなどで加点、7対1で快勝。敗れた関東一の29歳青年監督が、14年後の平成13年夏に母校の日大三を率いて全国制覇する小倉全由だったことは意外に知られていない。

62年夏も、ふたたび決勝までコマを進めたPL学園は、島田直也常総学院を下して史上4校目の春夏連覇を達成。選手層の厚さこそがこの最強チームの強さの秘訣だった。


62


◯07−2 中央
◯07−2 九州学院
◯04−0 高岡商
◯04−1 習志野
◯12−5 帝京
◯05−2 常総学院
横   浜
(神奈川)


10


◯06−2 報徳学園
◯03−0 東福岡
◯04−0 郡山
◯03−2 PL学園
◯03−0 関大一

11






松坂大輔
小山良男
後藤武敏
小池正晃
常磐良太
加藤重之
松坂大輔を擁した横浜は、近年の高校野球では図抜けた存在だ。10年春、松坂は報徳学園戦、最速151kmの豪速球で甲子園デビュー。3回戦で東福岡村田修一と投げ合い、後藤の本塁打などで3対0。準々決勝の郡山も連続完封。準決勝、勇退を決めていた中村監督率いるPL学園との大一番も終盤の逆転で3対2。決勝も、関大一の久保康友に投げ勝ち完封、春を制した。

10年夏の2回戦は、初戦でノーヒットノーランを達成した鹿児島実杉内俊哉を8回に松坂の2ランなどで攻略、投げても松坂が完封6対0。準々決勝、PL学園との再戦は近年まれに見る名勝負。7対7で迎えた延長17回に常盤の2ランで決着。準決勝の明徳義塾戦は奇跡だ。前日250球を投げた松坂に替えて、控えの袴塚を初登板させたが、明徳の藤本と谷口に本塁打を浴びるなど6失点、横浜打線は寺本四郎に抑えられて0対6。誰もが横浜連覇の夢破れたりと思ったが、8回横浜が2点を返し、明徳が好投の寺本を高橋に交代すると試合の流れが変わる。パスボール等で2点差に攻め寄り、9回表から横浜は松坂を投入、速球は146kmを記録。エースの力投が横浜ナインの勝利への執念を呼び起こし、9回裏、無死満塁から後藤の中前安打でついに6対6の同点。あわてた明徳が寺本を再びマウンドに戻すも、柴が二塁後方へ劇的なサヨナラ打、7対6。決勝戦は、松坂が決勝戦ノーヒットノーランという離れ業で春夏連覇を達成。予選を含む公式戦41連勝で参加4102校の頂点に立ち、更に国体も優勝して前年秋の県大会以来の出場9大会を完全制覇、年間無敗の記録を樹立。松坂の甲子園通算成績は11勝0敗。


10




◯06−1 柳ヶ浦
◯06−0 鹿児島実
◯05−0 星稜
◯09−7 PL学園
(延長17回)
◯7x−6 明徳義塾
◯03−0 京都成章
興   南
(沖 縄)


22


◯04−1 関西
◯07−2 智弁和歌山
◯05−0 帝京
◯10−0 大垣日大
◯10−5 日大三
(延長12回)

11






島袋洋奨
我如古盛次
真栄平大輝
山川大輔
国吉大陸
慶田城開
銘苅圭介
伊礼伸也
大城滉二
沖縄勢の選抜初出場から半世紀が経った記念の年に興南は島袋洋奨を擁して初勝利から一気に頂点まで駆け上がり悲願の選抜初V。島袋は3回戦で智弁和歌山の4番山本を5三振に仕留めるなど中軸を無安打に抑えて11奪三振の2失点完投。準々決勝で帝京を5安打完封。準決勝は神宮大会覇者の大垣日大を投打に圧倒する11−0大勝。日大三との決勝では我如古盛次がの山崎福也(日大三)とともに大会通算最多安打タイ記録の13安打。5−5同点で迎えた延長12回、興南は1死満塁から安慶名の三ゴロを本塁悪送球を誘い2点を勝ち越し。さらに島袋の左中間適時二塁打などで日大三を突き放すと、投げても島袋が7回以降を無安打に抑える198球の完投勝利。沖縄勢として沖縄尚学以来2校目の選抜Vは5試合連続二桁安打の猛打だった。

夏は2回戦の明徳義塾に8−2、3回戦の仙台育英に4−1、準々決勝の聖光学院に10−3と順当に勝ち上がり迎えた準決勝の報徳学園戦。初回、一塁前でイレギュラーバウンドする強襲の適時打で先制を許すと、2回にも中島・越井らの集中打を浴びてまさかの5点ビハインド。5回に反撃を開始した興南は慶田城と我如古の長短打で3点。6回に島袋の適時打で1点差に迫ると、6回に我如古の右中間適時三塁打が出てついに同点。真栄平大輝が中前適時打で続き6−5逆転。3回以降を無失点に抑えた島袋は159球12奪三振の熱投で甲子園10連勝。決勝でも19安打と打線が爆発。東海大相模の一二三を攻略する13−1大勝で沖縄勢初の夏の全国制覇と史上6校目の春夏連覇を達成。島袋は松坂以来の甲子園11連勝(通算成績は11勝2敗)。


22




◯09−0 鳴門
◯08−2 明徳義塾
◯04−1 仙台育英
◯10−3 聖光学院
◯06−5 報徳学園
◯13−1 東海大相模
大 阪 桐 蔭
(大 阪)


24


◯09−2 花巻東
◯05−3 九州学院
◯03−2 浦和学院
◯03−1 健大高崎
◯07−3 光星学院

10






藤浪晋太郎
森 友哉
田端良基
笠松悠哉
水本 弦
白水健太
安井洸貴
澤田圭佑
小池裕也
24年の大阪桐蔭は投打が噛み合い史上7校目の春夏連覇。選抜では大会初日いきなり大谷翔平花巻東と激突。2点を追う大阪桐蔭が6回、笠松悠哉の適時二塁打などで逆転。7回に田端良基の左越え2ラン、9回にも敵失に乗じて4点を加え9ー2大勝。大谷に先制ソロを浴びた藤浪晋太郎は中盤から立ち直り12奪三振の2失点完投。2回戦でも九州学院の好投手大塚から笠松が左越えへ逆転3ラン。準々決勝の関東王者・浦和学院戦では6回から救援した藤浪が7回、笹川・山根・明石に3連打を浴びる。この無死満塁のピンチに藤浪は圧巻の三者連続・空振り三振斬り(8番石橋の初球に選抜最速タイの153キロを記録)。1点を追う大阪桐蔭は9回、安井・白水の長短打で三たびの逆転勝ち3ー2。準決勝では森友哉捕手が今大会16盗塁の健大高崎の機動力を封じると終盤8回に自ら勝ち越しソロ。笠松にも左越えソロが出て3ー1快勝。迎えた決勝では初回、光星学院の先発城間から4番小池裕也が左中間2ラン。田村・北條らの連打で同点とされた直後の3回ウラ、安井・白水の長短打などで3点勝ち越し。光星学院は5回にも田村・北條の長短打で1点返すも反撃はそこまで。藤浪は12安打3失点完投、ジャンボ仲根(日大桜丘)を7センチ上回る最長身197センチの選抜優勝投手に。

夏は木更津総合に笠松・田端の2発などで8ー2、済々黌に澤田・森・田端の3発で6ー2、天理に森・藤浪の2発などで8ー1快勝して勝ち上がり、準決勝の明徳義塾戦では藤浪が本領発揮の2安打完封4ー0。夏の決勝は甲子園3季連続決勝進出の光星学院との史上初の春夏同一決勝カード。4回白水の中越えソロアーチで先制した大阪桐蔭は5回にも敵失に乗じて2点追加。先発の藤浪は150キロ台の速球とブレーキのあるスライダーで強打の田村龍弘北條史也を相手に8打数1安打4奪三振。2安打14奪三振の完封劇での偉業達成だった。


24



◯08−2 木更津総合
◯06−2 済々黌
◯08−1 天理
◯04−0 明徳義塾
◯03−0 光星学院


惜しくも選外の準最強チーム
第一神港商(昭和4〜5年=センバツ連覇)、広島商(昭和4〜5年=選手権連覇)、海草中(昭和14〜15年=選手権連覇)、小倉(昭和22〜23年=選手権連覇)、PL学園(昭和56〜57年=センバツ連覇)、そして駒大苫小牧(平成16〜17年=選手権連覇) はいずれも偉業であったことに違いはない。しかし、前述した最強チームとしての条件 (対象となる期間中の春夏大会がすべてベスト4以上)を満たさないため、惜しくも選外とした準最強チーム (下表を参照)。
注目は、56年春優勝、夏不出場、57年春優勝のPL学園。次に出場した58年夏に優勝したため、参考記録ながら甲子園では負け知らずの“3連覇”だった。続く59年春の決勝・岩倉戦で敗退するまで、4年越しで甲子園20連勝を達成する(番外記録)。

第一神港商
(兵 庫)
広 島 商
(広 島)
海 草 中
(和歌山)
小倉中・小倉
(福 岡)
P L 学 園
(大 阪)
駒大苫小牧
(南北海道)





◯5−2 静岡中
◯4−1 愛知商
◯1−0 八尾中
(延長11回)
◯3−1 広陵中





◯09−4 関西学院中
◯04−2 静岡中
(延長11回)
◯05−1 鳥取一中
◯03−0 海草中


14


◯5−0 嘉義中
◯5−0 京都商
◯3−0 米子中
◯8−0 島田商
◯5−0 下関商


22


◯09−3 神戸一中
◯03−0 桐生中
◯06−1 志度商
◯05−1 成田中
(延長10回)
◯06−3 岐阜商


56


◯05−0 岡山理大付
◯01−0 東海大工
◯08−2 日立工
◯04−0 倉吉北
◯02−1 印旛


16


◯07−3 佐世保実
◯07−6 日大三
◯06−1 横浜
◯10−8 東海大甲府
◯13−10 済美




×



●兵庫予選敗退







退
●00−4 平安中

15





退
●04−5 島田商

23





退

●02−3 京都一商
(延長13回)


56

×



●大阪予選敗退

17





退
◯02−1 戸畑
●00−4 神戸国際大付





◯2−0 一宮中
◯5−0 高松中
◯4−2 甲陽中
◯6−1 松山商





◯14−4 浪華商
◯02−1 小倉工
◯03−1 大連商
◯04−1 和歌山中
◯08−2 諏訪蚕糸


15


◯2−1 平壌一中
◯4−3 京都商
(延長12回)
◯3−1 松本商
◯2−1 島田商


23


◯01−0 丸亀
◯12−0 大分二
◯02−0 関西
◯04−0 岐阜一
◯01−0 桐蔭


57


◯04−1 東北
◯02−1 浜田
◯01−0 箕島
◯03−2 横浜商
◯15−2 二松学舎大付


17


◯05−0 聖心ウルスラ
◯13−1 日本航空
◯07−6 鳴門工
◯06−5 大阪桐蔭
(延長10回)
◯05−3 京都外大西


最強チームに大阪桐蔭が名乗り
平成10年春夏連覇の横浜から12年後の平成22年に興南が春夏連覇、そして平成24年に大阪桐蔭が春夏連覇で最強チームに加わった。横浜・興南・大阪桐蔭に共通していることは絶対的エースの存在である。加えて攻撃に粘りがあり、投打のバランスに優れていることも大きな特徴といえる。近年の最強チーム候補といえば、智弁和歌山明徳義塾帝京日大三など、強打のイメージが強い。そこに現れた伏兵が済美(愛媛)だ。初出場ながらエース福井を擁し平成16年の春を制し、夏も決勝まで勝ち上がって連覇に王手。しかし、頼みの福井が最後に力尽きた。駒大苫小牧(南北海道)が壮絶な激闘を制して済美の連覇を阻み、最強チームを巡る覇権争いに名乗りを上げる。翌17年春はあっけなく2回戦で敗退した駒大苫小牧だが、夏に向けてチームを立て直し、57年ぶり6校目の選手権連覇という偉業を達成。不祥事による18年春センバツ出場辞退をバネに同年夏(第88回選手権)で夏3連覇を狙った駒大苫小牧は、決勝で引分再試合の激闘の末、早稲田実に敗退。エース田中将大と粘りのある攻撃陣。駒大苫小牧は最強チームの特徴を充分備えていたのだが、惜しくも選外である。
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